外科治療について3

歯周外科治療の適応となるのは、まず歯周基本治療を行っても、深い歯周ポケットが残存している場合、つぎに軟組織および硬組織の形態異常によりプラークコントロールの不良や歯周炎の再発が起こりやすい場合、そして審美障害や適切な修復・補綴物の装着を妨げるような解剖学的形態異常などである。
歯周外科治療を行うには、これに先だって歯周基本治療を行い、その効果を判定し治療後の歯周組織の状態を評価するための再評価を行う。歯周ポケットの深さが数ミリ以上,プロービングプローブという探針を使っての検査時の出血などが、歯周外科治療適応の目安となるが、歯肉の形態不良の改善のためにこれらの条件を満たさなくても手術が行われることもある。
術式の選択は治療目的と骨欠損形態により決定される。また歯周外科治療を行うためには、つぎの要件を満たしている必要がある。まず、患者への説明が行われ同意が得られていること。患者の全身状態がよいこと。患者の口腔衛生状態がよいこと。喫煙していないこと。これらの条件が満たされていない場合には原則禁止となるが、喫煙や全身状態などについては、事前に予想されるトラブルや危険性を説明し、患者の希望や病態、歯周外科治療を受けることによるメリットなどを勘案して、総合的に判断する必要がある。
患者側の要件としては、まず患者のパーソナリティーがある。外科治療を行うことで新たな問題を生じるおそれがある患者に対しては、歯周外科治療の適応を慎重に判断する必要がある。具体的には、過剰な期待をしている、恐怖心が強い、神経質で治療に対して過敏な反応をする、歯周治療の基本はプラークコントロールを中心とする、セルフケアであることを理解していない、良好な信頼関係が築けていない、などである。

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